管理釣り場などで釣ってきたニジマス。
釣りで疲れているので、持って帰ってきたニジマスの量が多いほど、簡単に捌きたいものですよね?
そこで今回は、ニジマスの簡単な捌き方(ハラワタ抜き・三枚おろし)を紹介します。
釣り場でハラワタを抜くときにも使えますので、ぜひご覧ください。
※これ以降、魚の内臓など、グロテスクな写真が多数あります。ご注意ください。
ニジマス(虹鱒)を捌く時に用意したいもの9つ
ニジマス捌き始める前に、以下9つの道具を用意しておきましょう。
- ビニール袋(ハラワタ入れ)
- 包丁(よく切れるもの)
- まな板
- ハサミ
- バット(おろした魚を置いておく)
- いらない布(魚が捌きやすくなります)
- キッチンペーパー(魚の水気取り)
- ラップ(魚をくるむ)
- ジップロック(冷凍保存用)
今回の捌き方では「6.いらない布」を使っていませんが、これを使って魚を押さえることで、魚のヌルヌルが抑制されるため、捌きやすくなります。
また、包丁は出刃包丁がオススメです。
ニジマス(虹鱒)の簡単な捌き方5つの手順
必要な道具が用意できたら、いよいよニジマスを捌いていきましょう。
大きく分けて、手順は5つです。
1. おしりからアゴの下まで包丁を入れる
まずは、ニジマスのおしりからアゴの下まで、包丁を入れていきます。
ニジマスのおしりは、上の写真の位置です。
包丁の先をこの穴に入れて、頭の方に向かって捌いていきましょう。
途中経過は、こんな感じです↓
ニジマスのお腹に包丁を深く入れてしまうと、内臓を傷つけてしまい、出血がひどくなる場合があります。
魚のお腹はそんなに厚みがありませんので、包丁を浅く入れるだけでも簡単に捌けます。
こんな感じで、ニジマスのアゴの下まで包丁が入れられたらOKです。
ここまでの工程は、ハサミでも行えます。
ニジマスを釣り場で捌くときは、釣りに使うハサミでも充分に代用可能です。
2. アゴの付け根とエラをハサミで切る
ニジマスのお腹が開けたら、アゴの付け根とエラの接合部分を、ハサミで切ります。
これを行うことで、内臓とエラをまとめて処理できます。
3. おしりから頭側に内臓を引っ張る
いよいよ、内臓を処理していきます。
おしりに繋がっている管を手で引き抜き、そのまま頭側に引っ張っていきましょう。
頭側に到達すると、簡単には引っ張れなくなります。
ニジマスの体内に親指をいれ、頭側にグイグイと押しながら、引き続き引っ張ってください。
内臓とエラをうまく引き抜けると、一度でキレイに内臓を処理できます。
魚の体内に残っているのは、血合いと浮き袋(漢字で書くと、鰾)です。
浮き袋は手で引っ張れば取れるので、これも取っておきましょう。
4. 血合いの中心に包丁を入れる
最後の内臓の処理は、血合いです。
この血合いの中心に、包丁を入れていきましょう。
こうすることで、血合いが簡単に取れるようになります。
血合いの中心に包丁が入ったら、指で血合いをこそぎ落としていきましょう。
こそぎ落とした血合いを水で流せば、内臓がキレイに取り除けます。
5. ウロコを取る
ニジマスの内臓がキレイに取れたら、ウロコを取っていきましょう。
包丁の背を、尻尾側から頭側にかけて滑らせていく感じです。
ウロコを取っていくと、ニジマスの虹色が強く出てきます。
今回は最終的に三枚おろしにしますが、この状態のままでも、塩焼きや燻製などで美味しくいただけます^^
ニジマス(虹鱒)を三枚おろしにする手順
ニジマスの内臓とウロコが取れたら、いよいよ三枚おろしにしていきます。
三枚おろしにすると、天ぷらやフライ、ムニエルなどで美味しくいただけるようになりますよ!
1. 頭を落とす
三枚おろしにするために、まずは頭を落としていきましょう。
上の写真のような位置で包丁を入れると、頭と胸ビレを一緒に落とせます。
可能であれば、背骨ごとバッサリ落としていきましょう。
2. 背骨に沿って身を捌く
頭を落としたら、背骨に沿って身を捌いていきます。
手を切らないよう慎重に、しっぽまで捌いていきます。
片方が捌けたら、もう片方も捌いていきましょう。
捌けた身をバットに移しておくと、作業がしやすくなります。
3. 腹骨を落とす
ニジマスの腹骨は、食べる時に取るのが大変です。
そのため、三枚おろしにする過程の切り身の状態で、腹骨も落としてしまいましょう。
腹骨に沿って、包丁を入れていきます。
薄くスライスするような感じで捌いていくと、腹骨が簡単・キレイに落とせます。
ここで腹骨を落としておくことで、調理した時にとても食べやすくなりますよ^^
さて、ニジマスを三枚おろしにできました。
腹骨も落とせているので食べやすく、フライでもムニエルでも美味しくいただけます。
ニジマス(虹鱒)を冷凍で保存しよう
釣ってきたニジマスをすべて一度に食べるのは、なかなか難しいこともありますよね?
そんなときは、捌いたニジマスを冷凍にしておくと、時間が経っても美味しく食べられます。
1. キッチンペーパーで水気を取る
捌いたままの状態で冷凍してしまうと、霜が降りて味が落ちてしまいます。
これを防ぐために、水気を取ってから冷凍しましょう。
キッチンペーパーを使うと、切り身の水気も簡単に取れますよ。
2. ひとくちサイズに身を切りわける
捌いたニジマスの身を、あらかじめひとくちサイズに切り分けておくと、広い用途に使えます。
頭を落としたときと同じ方向に包丁を入れ、ひとくちサイズの切り身にしていきましょう。
3. ラップで包みジップロックに入れて保存
ニジマスの身をひとくちサイズに捌けたら、その身をラップで包みましょう。
さらにジップロックで包み、冷凍庫に入れれば、ニジマスの冷凍保存は完了です。
まとめ
ということで、お疲れさまでした!
ニジマスを初めて捌いたという場合は、少し難しく感じたかもしれません。
しかし、慣れればどんどん簡単になっていきますし、おそらくこの方法が、もっとも簡単なニジマスの捌き方だと思います。
「釣りでもうクタクタ・・・」という場合も、できれば内臓を取るところまで頑張りましょう。
「釣りでもう限界・・・」という場合は、とりあえずニジマスをさっと水で洗い、バットに並べて冷蔵庫に保存しておきましょうね!
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