釣りに必要な道具のうち、仕掛けを沈めたり遠くにとばしたりするために必要な道具である『オモリ』。
釣具屋さんには、ガン玉やナス型など、いろいろなオモリが売られています。
しかし、どのオモリを使ったらいいのかは、それぞれのオモリの形状を見てもなかなかわからないでしょう。
そこで今回は、釣りに使うオモリの一覧と、それらのオモリの特徴や使い道などを紹介していきます。
釣りに使うオモリは12種類
釣りに使うオモリは、大きく以下の12種類に分けられます。
- ガン玉
- カミツブシ(割りビシ)
- 板オモリ
- ナス型オモリ
- ナツメ型(中通し)オモリ
- 小田原型オモリ
- 胴付き型オモリ
- L型天秤
- ジェット天秤
- ブラクリ
- プラビシ
- アンドンビシ
これら12種類のオモリには、それぞれ特徴がありますので、その特徴や使い道を写真付きで紹介していきます。
1. ガン玉の特徴と使い道
ガン玉は、球状で中央に割れ目が入っているタイプのオモリです。
この割れ目に糸をはさみ、仕掛けに重さを加えます。
ガン玉はオモリの中でも軽量なため、仕掛けを飛ばす目的では使われません。
主に防波堤のフチにいる魚を狙う『ヘチ釣り』や、川釣り、湖沼でフナなどの小魚を釣るときに使います。
2. カミツブシ(割りビシ)の特徴と使い道
カミツブシ(割りビシ)は、ガン玉と似ていますが、楕円形という特徴があります。
カミツブシという名前のとおり、歯で噛んで潰し、糸に固定させます。
オモリの原料である鉛が口に入るのが嫌な場合は、ペンチを使いましょう。
カミツブシの使い道は、ガン玉と同様で、ヘチ釣りやウキ釣りなどに使われます。
3. 板オモリの特徴と使い道
板オモリは、薄い板状のオモリです。
ペナペナで柔らかく、ハサミで切ることができます。
「仕掛けにあと少し重さを足したい」というときに便利なオモリです。
板オモリは、ガン玉やカミツブシと同様、仕掛けを飛ばすためには使われません。
使い道もガン玉やカミツブシと同様ですが、テープと組み合わせてルアーに重さを加える時にも使われます。
4. ナス型オモリの特徴と使い道
ナス型オモリは、その名のとおり、野菜のナスに似ているタイプのオモリです。
ガン玉などと比較すると重量があり、よりすばやく仕掛けを沈められます。
使い道は多岐にわたりますが、主に防波堤でのサビキ釣りや、胴付き仕掛けを用いた釣りに使われます。
海でのチョイ釣りには必須のオモリですので、ナス型オモリはとりあえずいくつか持っておくとよいでしょう。
5. ナツメ型(中通し)オモリの特徴と使い道
ナツメ型(中通し)オモリは、中心に穴が空いているタイプのオモリです。
この穴に糸を通し、仕掛けに重さを加えます。
糸や竿先の変化を感じ、魚の『脈』を感じるような釣り方である『ミャク釣り』や、針とオモリだけを使い、仕掛けを投げて魚がかかるのを待つ『ぶっこみ釣り』などに使われます。
また中通しオモリは、糸に沿ってオモリが動くという性質上、糸や結び目を痛めることがあります。
そのため、中通しオモリの上下には、クッションとなるゴムを利用することが多いです。
ウキのようにオモリを固定することはありませんが、ウキゴムを使うと、糸の結び目が保護できます。
6. 小田原型オモリの特徴と使い道
小田原型オモリは、先端が六角形になっているため、潮に流されにくいタイプのオモリです。
重量のあるものが多く、主に海の船釣りでのサビキ釣りや胴付き仕掛けで使用されます。
小田原型オモリの中でも軽量のものは、防波堤でのチョイ投げ釣りやぶっこみ釣りにも使われます。
7. 胴付き型オモリの特徴と使い道
胴付き型オモリは、他のオモリと比較しても、非常に重量があるタイプのオモリです。
そのため、仕掛けをすばやく、海の深いところまで落とせるという特徴があります。
胴付きオモリはその名のとおり、胴付き仕掛けで魚を釣るときに使われますが、主に船釣りで使われ、防波堤での胴付き仕掛けには使われません。
8. L型天秤の特徴と使い道
L型天秤は、投げ釣りでエサを浮かせるために使われるタイプのオモリです。
オモリに重量があるため、仕掛けを遠くに飛ばすために使います。
防波堤や砂浜での投げ釣りに使用されます。
またL型天秤は、糸の結び方により、仕掛けを固定したり、遊動式にしたりと、状況によって使い分けることも可能です。
9. ジェット天秤の特徴と使い道
ジェット天秤は、仕掛けを遠くに飛ばすために使われるオモリです。
ジェット天秤は、糸を巻くと浮くという特徴があるため、L型天秤よりも根掛かりしにくい仕組みになっています。
ジェット天秤もL型天秤と同様、投げ釣りでエサを浮かせるために使われますが、L型天秤のように仕掛けを遊動式にはできません。
10. ブラクリの特徴と使い道
ブラクリは、釣り針とオモリがセットになっているタイプのオモリです。
単純なオモリというよりは、仕掛けの役割も担っています。
ブラクリは、テトラポッドのスキマや、構造物のスキマに潜む魚を狙うときに使われます。
カサゴやメバルなど、いわゆる『根魚』を釣るときに最適なオモリ兼仕掛けですね。
11. プラビシの特徴と使い道
プラビシは、サビキ釣りでコマセを入れるのに使う『コマセカゴ』と、オモリが一緒になっています。
上部分が『コマセカゴ』で、下部分がオモリです。
主に船釣りでのサビキ釣りや、マダイ釣りに使われます。
プラビシは基本的に重量が重いため、防波堤などでのチョイ釣りには使われません。
12. アンドンビシの特徴と使い道
アンドンビシもプラビシと同様、『コマセカゴ』とオモリが一緒になっています。
コマセカゴの部分は、針金が細かく編み込まれており、ここにコマセを入れて使います。
使い道もプラビシと同様ですが、両者を比較すると、アンドンビシの方が安価な傾向です。
このアンドンビシを使ったマアジ釣りのことを『アジビシ』と呼びます。
まとめ
今回は、魚釣りで一般的に使われる12種類のオモリを紹介してきました。
防波堤からのチョイ釣りなら、ナス型オモリやガン玉、ジェット天秤があると便利でしょう。
チョイ釣りからちょっとステップアップしたいときは、ナツメ(中通し)型オモリや、ブラクリがあるといい感じです。
釣りに使われるオモリは、特徴や使い道がそれぞれ違うもの。
状況によって、それぞれを使い分けられるようになりたいですね!
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